
兵庫県神戸市で開催されていた浮世絵展「俺たちの国芳 わたしの国貞」へ足を運んできました。
実を言うと、私はそれほど浮世絵に詳しいわけではありません。今回は「かなり見応えのある作品が集まっているみたいだよ」という妻の誘いに乗る形で、二つ返事で同行を決めました。いわゆる、休日を妻と過ごす「便乗スタイル」での出発です。
会場は、神戸市立博物館。
レトロな洋風建築が立ち並ぶ旧居留地エリアにあり、隣には格式高いオリエンタルホテルが構えています。この界隈を歩くたびに、神戸という街が持つ独特の気品と歴史の深さを再確認させられます。
あいにくの雨模様でしたが、平日の日中にもかかわらず会場内は多くの人で賑わっていました。ボストン美術館所蔵の至宝が来ているということもあり、関心の高さが伺えます。
実際に作品を目の当たりにして、真っ先に感じたのは「作品のサイズ感」への驚きでした。
勝手にもっと大きなものを想像していたのですが、実際の浮世絵はA4からB4程度のサイズ。当時の限られた資材や技術の中で、これほど緻密な表現が量産されていた事実は驚嘆に値します。この小さなサイズの中に、あれほどの迫力を凝縮させた当時の画師たちの筆力には、圧倒されるばかりでした。
また、今回の展示で非常に現代的だと感じたのが、会場内の一部で写真撮影が許可されていたことです。
驚きつつも、気に入った作品をいくつかレンズに収めました。
展示の工夫も凝らされており、歌舞伎役者のポートレートと同じポーズで撮影を楽しめるような、エンターテインメント性溢れる仕掛けも用意されていました。周囲の目を少し意識しつつも、こうした「遊び心」に触れるのは、日常を彩る良いスパイスになります。
「美術鑑賞」と聞くと少し身構えてしまいがちですが、初心者でも退屈することなく、純粋にアートを楽しむことができました。江戸時代のクリエイティビティに触れ、少し知見が広がったような気がします。
鑑賞の後は、近くのカフェで一休み。
良質なアートに触れた後のコーヒーとケーキは、格別の味わいでした。

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